設立趣意

生まれつき臓器に重い障害がある患者さんや、病気や事故によって臓器が正常に機能しなくなった患者さんにとっての有効な治療法として臓器移植の重要性がますます認識されるようになりました。

 しかし個人レベルでは、ドナー(提供者)を探すことは難しく、そのため、多くの患者さんに、広く公平に臓器移植の機会を提供することを目的とする機関として、1975年に設立された日本腎臓移植普及会を母体とし、1997 10月、公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク(JOT)が設立されました。現在約13,000人の臓器不全の患者さんが登録されていますが、移植を受ける人は年間約300人程度と大変少なく希望者の0.02%にとどまっています。

 平成25年に内閣府が全国の成人男女3,000人を対象に行った「臓器移植に関する世論調査」では、脳死判定を受けた場合に臓器提供の意思を持つ人は4割を超えているにもかかわらず、臓器提供意思表示カードやシールへ記入し所持している人は12.6%にとどまっています。また、本人による臓器提供の意思表示がない場合は、家族にその判断が委ねられますが、家族が臓器提供をためらうケースが多く、本人による臓器提供意思表示の普及と臓器提供に関する正しい知識の提供が不可欠なのです。

 私たち、特定非営利活動法人 命のつばさ は、全国各地のホールにおいて、ご参加頂いたバレエ・フラダンス・ジャズダンス・HIPHOP・新体操・チアダンス・タップダンス・フラメンコ・フォークダンス・ベリーダンス・サルサ・タンゴなど、世界の民族舞踊や日舞・新舞踊・民謡舞踊…他 の皆様に華やかに美しく、楽しいステージを繰り広げて頂き、そして、お集まりいただいた多くのお客様に、造血幹細胞移植や臓器移植の必要性・臓器提供について・臓器提供意思表示方法などを知って頂く、普及啓発・広報活動を行っております。